セキュリティ・危機管理

セキュリティ管理の推進

当社では、従業員の活動する地域におけるセキュリティ情報を常時収集、評価し、社内で共有しています。また、各地域の脅威レベルを評価し、これに基づいて出張者や駐在員に対する方針の立案や注意喚起を実施しています。今もなお世界各地でテロ事件が散見されることから、社内イントラネットに関連情報を掲載し、引き続き注意喚起をしています。そのほか、社内セミナーや訓練を開催し、理解の促進や対応能力の向上に努めています。

また、当社の活動地域に対して、本社から人員を派遣してセキュリティレビューを実施し、活動地域全体、操業現場、移動経路、宿泊場所等の状況を把握して、適切な対策をとるように努めています。

2018年度には、ベネズエラ・コパマコヤプラントにおける物理的セキュリティの大幅な強化を実施したほか、イラクBlock10の掘削現場に赴き、現地におけるセキュリティ対策の確認を行いました。

緊急時・危機対応体制の整備

当社では、緊急時において、コーポレート部門とオペレーション事業体が連携して対応に当たっています。過去に実施した訓練を基に、首都直下地震を想定した「コーポレート緊急時対応計画書」や「緊急時対応要領」の改定等を進めるとともに、危機対策本部(本社及び技術研究所)の備品や設備の更なる拡充も進めています。また、本社機能が一部喪失した場合に備え、代行業務を行う暫定危機対策本部が設置される新潟の東日本鉱業所と体制確立や連携強化を行っています。

緊急時対応訓練の実施

国内外のオペレーション事業体では、年間計画に基づき、緊急時対応訓練を単独、または本社と連携した形で実施し、継続的な能力向上を図っています。特に、イクシスLNGプロジェクトでは生産開始に備え、オーストラリアの洋上及び陸上の関連施設において事故に備えた訓練を実施しており、2019年度も机上トレーニングに加えて、4回の緊急時対応訓練を計画しています。また、2018年度には、オペレーション事業体と本社が連携して行う、大規模な事故災害を想定した緊急事態レベル3の訓練を、次のように3回実施しました。

  • 直江津LNG基地における地震による罹災対応訓練
  • イクシス天然ガス田海上施設ガス漏えい対応訓練
  • 首都直下地震対応訓練

2019年度も、イクシスLNGプロジェクト、国内の操業における罹災を想定し、本社と連携したレベル3訓練を各1回計画しています。各訓練から得られた教訓を基に、更なる危機対応能力向上に努めていきます。

暴噴・流出事故への対応

石油・天然ガス開発では、大規模な暴噴・油流出事故だけでなく、生産精製施設にあるタンクや配管からの小規模な油流出事故への対応も求められています。周辺住民の方々への安全・健康上の影響や、地域社会の経済活動への影響が懸念されるためです。

当社では、他社で発生した事故の教訓を踏まえて、坑井、パイプライン及びプラント等での事故管理に必要な予防・封じ込め・対応の全ての面で体制を強化しています。事故の予防を目的に規則や手続を整備し、一貫した管理を行っています。また暴噴時に海底の暴噴制御装置が作動しなかった際の備えとして、キャッピング装置を提供するWild Well Control, Inc.と契約しています。加えて、世界最大の油流出対応サービス提供会社OSRL※1とも契約し、大規模な油流出に対応できる体制を整備するとともに、油流出に対応するための技術に関しても継続的な知見の獲得に努めています。

  1. ※1Oil Spill Response Limited
コーポレート危機対応訓練
訓練の様子

2018年6月5日に、本社危機対策本部室及び直江津LNG基地において、2018年度第1回コーポレート危機対応訓練を実施しました。地震による直江津LNG基地の大規模事故災害を想定して行われた訓練では、初のブラインドシナリオでの訓練ではあったものの、様々なエスカレーション事象への対応や、新たに求められる組織編成などがスムーズに実施できた一方で、外部への情報発信の遅れや現場から本社への送信情報の不備、LNG漏えいのリスク評価が不十分であったことなど、課題も確認されました。