HSEマネジメントシステム

HSEプログラム

HSEマネジメントシステムの構成図

HSE中期計画に沿って、毎年、コーポレートHSE重点目標を定めるとともに、コーポレートHSEプログラムを策定し、目標達成のための進捗管理を行っています。

2018年度は、2016年度から開始した第三期HSE中期計画に沿って策定した2018年度コーポレートHSE重点目標とコーポレートHSEプログラムに基づき、HSEマネジメントシステム規則並びに関連するHSE要領7件の改定を実施しました。リーダーシップ、リスク管理、継続的改善、そしてそれらの実施を基本原則としたシステム(HSEマネジメントシステムの構成図を参照)をベースに、前年度に、国内事業子会社、地熱事業そして船舶建造運航事業にまで拡大したHSE管理の適用範囲を、ノンオペレータープロジェクトにまで拡大することを決定し、より有効かつ一貫性のあるHSE活動に取り組んでいます。

HSE監査

HSEアシュアランス・ガバナンス強化の観点から、オペレーション事業体や本社事業体におけるHSEマネジメントシステムを評価するために、定期的にHSE監査やHSEレビューを実施しています。2018年度は合計で14件のHSEレビューに参加するとともに、国内外を対象としたリスクベース方式※1によるコーポレートHSE監査を3回実施しました。

  1. ※1リスクベース方式
    監査計画時に被監査組織のリスク要因を考慮し、重点監査項目を絞り込むこと

HSE教育訓練

2018年度は、e-learning、講習会並びに訓練などの方法を利用して、延べ約80時間にわたって教育訓練を実施しました。また、これとは別に若手エンジニアにはリスク管理方法やプロセスセーフティ管理方法を実践的に習熟するために、継続的に国内外のOJT機会を提供しています。

さらに、HSE要員向けには、OJT機会や専門機関が主催する講習への参加などを通して能力向上を図るとともに、専門分野別の育成目標(ジョブコンピテンシープロファイル)を整備しています。

第三期中期計画目標の達成に向けて、実効性のある教育プログラムの整備と実行に注力します。

HSEコミュニケーション

HSE意識の向上を図るため、2008年度から社長、コーポレートHSE委員会メンバー、国内外の事業体のHSE最高責任者らが参加するHSE会議を毎年開催しています。2018年度に開催したHSE会議では、各事業体が抱えるHSE上の課題を共有するとともに、前年度のHSE会議で特定された課題のフォローアップ結果やHSE活動の今後の方向性などが議論されたほか、外部講師を招いての特別講演も開催し、産業界が抱える近年のHSE上の課題やそれに対する提言についても共有することができました。

さらに、経営層が、HSEへのコミットメントを示し、現場で実施されている作業に伴うリスクを直接理解した上で、INPEXバリューの一つである「安全第一」を実現するために、現場へのHSEマネジメントサイトビジットや事業場の長によるサイトビジットなどを実施しています。2018年度は、国内外のオペレータープロジェクトの各事業場のほか、ノンオペレータープロジェクトの現場や国内事業子会社などを対象に、計5回実施しました。

このほか、国内外の事業場の長によるサイトビジットを計3回実施しました。この活動により、経営層と現場従業員の間で、HSEに関して率直な意見交換、議論を交わすことができました。このほか、全従業員のHSE意識を啓発し、事故の再発防止を促すために、定期的に「HSEハイライト」や「HSE月次報告書」を発行し、社内で共有しています。加えて、当社のイントラネットに最新の安全指標データ、HSE文書、HSE委員会の議事録、HSE教育訓練の情報、事故情報、HSEアラート、セキュリティ情報、IOGP※2などの国際的なHSE活動に関する情報も掲示して、日常的に全従業員が必要とするHSE情報にアクセスできる仕組みを構築しています。

また、産業安全に係る各種シンポジウムへの参加、同業他社や異業種企業・外部団体・大学研究者等とのHSE交流を通じた産業界への貢献や情報交換等も行っており、2018年度は、業界の国際学会や産業安全に係る全国大会における講演や発表を計3回実施したほか、他社及び外部団体並びに大学研究者等とのHSE交流を計17回実施しました。

さらに、組織や個人の士気向上やHSE意識の高揚を図り、会社全体のHSE成績を向上させることを目的に、コーポレートHSE表彰を毎年実施しています。2018年は、HSE優秀賞に該当する団体や個人はいませんでしたが、HSE活動賞として団体3件・個人4件、HSE特別賞として団体1件の計8件が表彰されました。

今後も社内外で発生した事故から当社が学ぶべき教訓や事故防止に係る良い取組などをよりタイムリーに明示できるよう、HSEコミュニケーション活動の充実に努力していきます。

  1. ※2International Association of Oil and Gas Producers
    国際石油・天然ガス生産者協会
アブダビ沖合事業(ADNOC Offshore)へのHSEマネジメントサイトビジット

2019年2月2日に、コーポレートHSE委員ほか数名が、ノンオペプロジェクトを対象としたHSEマネジメントサイトビジットとして、アブダビ首長国の沖合にある下部ザクム油田、ウムアダルク油田の操業現場(それぞれ、Lower Zakum Super Complex 及びUmm Al Dhalkh Central Processing Complex)を訪問し、HSE活動を視察するとともに、現場のHSE担当者、従業員らとの交流を図りました。現場のHSEチームは、2018年度のLTIFがゼロを達成できたこと、安全文化醸成のためにヒヤリハットや安全への取組を従業員から直接発表してもらう機会(安全集会)を設けたことなど、現場マネジメントがリーダーシップを発揮し安全への取組を推進していることを確認できました。

HSE会議を本社にて開催
第12回HSE会議の様子

2019年1月22日に、本社にて第12回HSE会議が開かれました。会議では、国内外の事業体とHSE管理部署により、前年度のHSE会議で特定された課題のフォローアップ結果やHSE活動の今後の方向性などが議論されたほか、外部講師を招いた特別講演も開催し、産業界が抱える近年のHSE上の課題やそれに対する提言についても共有することができました。