CSRマネジメント
基本的な考え方
当社は、持続可能なエネルギーの開発・生産・供給に向けて、当社のステークホルダー及び当社事業の双方にとって重要度の高いCSR重点テーマを中心にCSR経営を実践し、バリューチェーン全体で持続可能性の追求と価値創造に努めます。
CSR推進体制

CSRに関する経営トップの考えを明確に発信し、全社的・体系的なCSR活動を推進する目的で、代表取締役社長を委員長とするCSR委員会を設置しています。委員として代表取締役、総務本部長、経営企画本部長(副委員長)のほか、コンプライアンス委員会及びコーポレートHSE委員会の両委員長が出席し、両委員会との連携を図っています。
外部イニシアティブへの参加
当社は、国際社会からの要請に応えるために、国内外の様々なイニシアティブ(国連グローバル・コンパクト、IOGP/国際石油・天然ガス生産者協会、APPEA/オーストラリア石油探鉱開発協会、EITI/採取産業透明性イニシアティブ、IPIECA※2、石油鉱業連盟、天然ガス鉱業会)へ参加し、CSR活動を推進しています。
国連グローバル・コンパクトへの参加
当社は、2011年12月より国連グローバル・コンパクトに署名をしており、国連グローバル・コンパクトが提唱する人権・労働・環境・腐敗防止に関する4つの分野の10原則への支持を表明しています。2012年度以降より、国連グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンにて行っているサステナビリティに関する様々な分科会の活動に継続的に参加しています。
CSR重点テーマの特定と重要課題特定プロセス
2012年4月にISO26000の7つの中核主題の中から当社にとっての重要度が高く、ステークホルダーにとっても重要度の大きい5つのテーマをCSR重点テーマとして特定しました。2015年5月には、主要プロジェクトの進捗に伴う事業活動が与える影響事象やステークホルダーの関心事項の変化などを踏まえてテーマの見直しを行い、新たに「ガバナンス」を加えた6つをCSR重点テーマとして再設定しました。さらに、テーマごとに当社が優先的に行うべきアクションを「重要課題」と特定し、当社のPDCA※3サイクルに組み込み、継続的に改善が成されるようになっています。2017年度は従来の重要課題に持続可能な開発目標(SDGs)※4の観点を取り込み、4つのステップから成る重要課題特定プロセス(①課題抽出・整理、②ステークホルダーダイアログ、③課題の優先順位付け、④マネジメントレビュー)を通じたマッピングを実施し、重要課題の見直しを行いました。
CSR重点テーマ


アンス





- ※1CSR推進連絡会
CSR委員会の下部組織として各本部の実務者レベルで構成される。経営トップと各職場の間をつなぐことで、双方向で認識を共有しCSR活動を推進 - ※2IPIECA
石油・ガス業界における環境や社会課題に関する国際的なイニシアティブ - ※3PDCA
Plan-Do-Check-Act - ※4持続可能な開発目標(SDGs)
2015年9月の「国連持続可能な開発サミット」で、人間、地球及び繁栄のための行動計画として掲げられた17の目標と169のターゲット
CSR重点テーマの目標と実績
ガバナンス

重要課題 | 中長期的な取組・方向性 | 2018年度実績 | 2019年度目標 |
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ガバナンス体制の強化 | 取締役会の実効性向上や、株主との対話を含む適切な情報開⽰、ステークホルダーとの協働を進め、コーポレートガバナンスを持続的に強化
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リスクマネジメント体制の構築 |
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- ※1Business Continuity Management(事業継続マネジメント)
BCP 策定や維持・更新、取組を浸透させるための教育・訓練の実施、継続的な改善などを行う平常時からのマネジメント活動 - ※2Business Continuity Plan(事業継続計画)
災害時においても重要な事業を停止させないために、継続すべき業務を選定し、当該業務の継続を可能にする体制を整えるための計画
コンプライアンス



重要課題 | 中長期的な取組・方向性 | 2018年度実績 | 2019年度目標 |
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人権の尊重 | 操業地域の法令、贈収賄・汚職防止法、制裁、国際規範・倫理や人権の尊重などに関して、適切な対応及び遵守を徹底
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法令遵守及び 贈収賄・汚職防止 |
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調達における 社会・環境影響評価 |
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HSE






重要課題 | 中長期的な取組・方向性 | 2018年度実績 | 2019年度目標 | ||
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重大災害防止 | 環境安全方針の宣言の下、HSEマネジメントシステムで定めたプロセスを経営層・管理者・実務者が真摯に実行 INPEX バリューの「安全第一」で考え、行動し、安全文化を深化させることで、ゼロ災の達成と重大災害防止を徹底
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労働安全衛生の確保 |
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生物多様性の保全、適正な水管理 |
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生物多様性保全 |
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生物多様性保全 |
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水管理 |
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水管理 |
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- ※3Asset Integrity Process Safety
設備の健全性管理・プロセスセーフティ - ※4Lost Time Injury Frequency
百万労働時間当たりの死亡災害と休業災害の発生頻度 - ※5Total Recordable Injury Rate
百万労働時間当たりの死亡災害、休業災害、不休災害及び医療処置を要する労働災害の発生頻度
地域社会





重要課題 | 中長期的な取組・方向性 | 2018年度実績 | 2019年度目標 | ||
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地域社会・先住民に対する影響評価、低減策の実施 | 各操業地域の文化や慣習・人権を尊重しながら、事業を通じた地域の発展や社会的課題の解決に貢献
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日本 |
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日本 |
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オーストラリア |
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オーストラリア |
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地域経済への貢献 | グローバル |
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グローバル |
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オーストラリア |
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オーストラリア |
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気候変動対応



重要課題 | 中長期的な取組・方向性 | 2018年度実績 | 2019年度目標 |
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再生可能エネルギー事業の推進 | パリ協定の長期目標を踏まえた低炭素社会へ積極的に対応すべく、ガバナンス体制を強化し、事業戦略、リスク及び機会の評価、排出量管理の各分野で取組を推進
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環境に優しい天然ガスの開発促進 |
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気候変動関連リスクの管理強化 |
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従業員



重要課題 | 中長期的な取組・方向性 | 2018年度実績 | 2019年度目標 | ||
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人材育成と働きがいの向上 | 多様な人材がINPEX バリューの価値基準の下、自主性を活かして高い価値観と使命感を持って活躍できる会社づくりを推進
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グローバル |
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グローバル |
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日本 |
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日本 |
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ダイバーシティの推進 | グローバル |
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グローバル |
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日本 |
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日本 |
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