温室効果ガス排出量管理

温室効果ガス排出削減の取組

2018年度の当社全体の温室効果ガス排出量は、509.1万CO2トンとなり、昨年度から446.2万CO2トン増加しました。この増加は、イクシスLNGプロジェクトが生産を開始したことにより海洋生産施設及び陸上LNG基地において操業に必要な燃料使用量が増加したことによるものです。また、生産開始時に設備・機器の動作確認として行われるコミッショニングなどにより、処理できない天然ガスをフレア放散※1させていることも増加の要因となっています。2018年度の増加量の半数程度はこのフレア放散によるもので、生産量の増加に伴い排出総量は増加していくものの、今後操業状態が安定していくとともにフレア放散量は減少すると考えています。

イクシスLNGプロジェクトからの生産を開始したことにより当社の温室効果ガス排出量は増加することになりますが、プロジェクトから生産するLNGの70%は日本国内の電力会社、ガス会社に供給され、国内のエネルギー源として使われ、日本のエネルギー安定供給に貢献します。

天然ガスはエネルギー源として利用される場合、ライフサイクルでの温室効果ガスの排出量が他の化石燃料と比べて少なく、また発電用再生可能エネルギーの発電量変動時のバックアップとして優れたエネルギー源として認識されています。天然ガスはグローバルな温室効果ガスの削減に貢献できます。イクシスLNGプロジェクトのメタン排出管理については以下の取り組みを実施しています。

  • メタン逸散を可能な限り回避できる設備・装置の選定
  • 設備・機器からの逸散の定期的な点検
  • 設備から生じるベントガスの回収・再利用
  • 通常操業時のゼロフレア

当社では、環境安全方針において、「温室効果ガス排出管理プロセスに基づき、温室効果ガス排出の削減に努めること」を宣言しています。この宣言を達成するために、2018年度には全社的に以下のプログラムに取り組みました。

  • 温室効果ガス排出量の集計、分析、報告
  • メタン逸散量の集計及び報告体制の構築

メタン逸散量に関しては、これまでの温室効果ガス排出量の集計に加え、国内及び海外事業場における国際的な手法に基づく集計、報告を2018年度から開始しました。今後は国際的な取組と調和した排出管理について検討を進めていきます。

また、国内では、日本経済団体連合会が主体的に行っている「低炭素社会実行計画」に石油鉱業連盟を通じて参加しています。ここでは、石油鉱業連盟として、2020年までに温室効果ガス排出量を2005年度比5%削減、2030年までに温室効果ガス排出量を2013年度比28%削減することを目標として掲げています。これら2020年及び2030年の削減目標は、最新の日本政府目標の数値を上回る削減率となっています。

2017年度時点において、石油鉱業連盟として温室効果ガス総排出量は2005年度比で9.0%削減、2013年度比20.3%削減となっています。当社としても、加盟他社と協働して、2020年及び2030年の目標達成に向け更なる温室効果ガス排出量削減に取り組みます。

  1. ※1フレア放散
    原油採掘施設、ガス処理施設などで発生する余剰の炭化水素ガスをそのまま放散せずに、焼却無害化して放散すること
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